下仁田町自然史館日記

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県立自然史博物館 ミュージアムスクール 実践報告

 群馬県立自然史博物館では、平成28年度 ミュージアムスクールの事業の中で 下仁田ジオパークのジオサイトの一つ「宮室の逆転層」をフィールドに取り上げていただきました。

 先日開催されたジオパーク下仁田協議会の学術部会において部員である菅原学芸員に実践報告をしていただきました。
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 ミュージアムスクールでは小学生、中学生 計4人が参加し、だいたい月に1回現地調査を行い一年間を通じ、植生の変化、流れる水の働き、川原の石、水棲昆虫の観察などを行なったようです。

 参加した子どもたちは手作りの流速の測定器や図鑑を使って、調査し自然の不思議を肌で感じたようでした。
 子どもたちの調査の結果下仁田の自然がとてもきれいで生き物にとって住みやすい環境だったこともわかったようで、「いつまでもきれいな自然を残して下さい」という子どもたちのメッセージも紹介されました。(自然史館 関谷)

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# by shimonitageo | 2017-03-29 09:56 | ジオパーク推進 | Comments(0)

地域おこし協力隊 発表

 下仁田町には、国の制度で採用された地域おこし協力隊員が5人います。先日協力隊の実践報告会が行なわれ、今年度からジオパーク推進係の所属になった片山隊員も一年間の活動成果を報告しました。
 片山隊員の発表では、地元高校生と連携して作った創作コロッケやジオパークをより普及するための『ジオパーク歳時記』の製作などの報告が行なわれ、最後には「今後もジオパークを地域に役立たせるようにがんばっていきたい」とコメントがありました。
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 ほかにも、観光課や健康課所属の4人の協力隊員からの実践報告もあり、それぞれに地域に入り込んで活躍している様子でした。彼らの今後の活動に期待するとともに、連携してジオパーク推進を進めていきたいと思います。

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# by shimonitageo | 2017-03-24 09:15 | Comments(0)

「ジオの日」清掃活動

3月20日「下仁田ジオパークの日」に、青岩公園の清掃活動を行いました。

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早朝から、22名の方が参加してくださり、大変きれいになりました。有難うございました。


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清掃終了後、日本ジオパーク下仁田応援団長の里見先生から、鏑川にかかる「牧口橋」は、西牧から流れてくる川と、南牧から流れてくる川が、合流する口であることから名付けられている事。橋の下は、幕末に下仁田で繰り広げられた下仁田戦争で、捕えられた高崎藩士が処刑された、悲しい歴史のある場所である事など、約10分間の「ミニジオ講座」がありました。


次回の清掃活動は、4月20日(木曜日)午前6時30分から、青倉の万年橋下にある「ジオサイト宮室の逆転層」周辺です。たくさんの方のご参加、ご協力をお願いいたします。



                                            ジオパーク推進係 永井


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# by shimonitageo | 2017-03-21 15:18 | ジオパーク推進 | Comments(0)

中小坂鉄山を訪ねました

下仁田には、明治7年(1874年)操業を開始した様式製鉄所がありました。岩手県の、釜石製鉄所よりも早く、日本では最も早い操業です。

中小坂では良質の鉄鉱石を産出し、鉱山に接して製鉄施設が建設されました。
今回新たに研究グループを発足し、操業当時の様子などを記録するため、その鉱山の跡地を案内していただきました。

 案内は地元の中小坂鉄山研究会の方々です。通路をきれいにしたりといった、見学者のための活動もされています。ありがとうございます。

坑道の入り口がいくつか見られます。
坑道内部は危ないので立ち入り禁止です。

岩にペタンと張り付いているドーナツ型のものは磁石。

普通、磁石は石に張り付きませんよね。磁石が張り付く石・・磁鉄鉱です。この石の塊を手に持つとズッシリ重い・・鉄の含有量70%とかいった良質の鉱石です。

坑道は山すそから少し登った山の上の方にあります。この鉱石を掘ったら、尾根の上から落とし、さらにトロッコに載せ、トロッコはブレーキだけで緩い坂を自然に下るように工夫して、製鉄所まで行きます。トラックなどない時代、最小の労力で運べるよう、実にうまく工夫していますね。

山すその石垣の上が製鉄所。残念ですが、施設は残っていません。

ところで製鉄に必要なもの、 鉄鉱石以外に何があるかご存知ですか?

 燃料・・木炭が手に入りました。ここは山林に囲まれた下仁田町です。

 石灰・・こんなものも必要なのですね。下仁田でとれます

水・・ たくさん必要なのだそうです。知りませんでした。山の沢の水があります。

つまり、全部下仁田で手に入った!!

鉱石掘り出しから鉄の生産まで、合理的な一貫したシステムがあった場所が、ここ中小坂と言えそうです。



ところで今回、見学に行ったのは鉱山研究会のメンバーです。

今年新しく発足した下仁田自然学校主催のグループです。以下のことを目指しています。

「下仁田町とその周辺の小規模鉱山の資料を集め、関係者からお話を聞きとって記録する 」

鉱山や温泉の情報がありましたら、ぜひお寄せください。

お話お聞かせいただけましたら幸いです。

鉱山研究会発足の集まりです

           下仁田自然学校 H.W.  


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# by shimonitageo | 2017-03-16 09:32 | 自然史館の一コマ | Comments(0)

下仁田自然学校普及講演会

 3月11日(土)下仁田町公民館にて自然学校普及講演会・研究交流集会が行なわれ、52
人の方が参加しました。
自然学校ではたくさんの研究グループが活動をしています。今回はその中でも、特に重要な研究成果が出た二つの研究が普及講演会で報告されました。

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1つ目は兜岩層研究グループの田中敏明先生の「茂木伊一氏寄贈兜岩層昆虫化石」という発表でした。

  様々な形の昆虫の話から、ふだん私たちが目にしている昆虫の知られざる生態の話など興味深い話から始まり、兜岩層の昆虫化石の話になりました。
 一般的には化石として保存されにくい昆虫化石ですが、兜岩層産のものは触覚や羽の細部まで保存されており、かなり細かい分類まで同定できるそうです

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 講演の中では、これだけ保存状態の良い化石は全国的にもめずらしく、これらの標本を保管している下仁田町自然史館は日本でも指折りの昆虫化石資料館になりうるというコメントもありました。
 
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 もう一つの講演は、下仁田町自然史館の中村館長による「めずらしい下鎌田遺跡の白い耳飾」についてです。
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 現在、上信越道下仁田I.Cに位置する下鎌田遺跡で出土した縄文時代の「玦状(けつじょう)耳飾」のうち白い耳飾は全国でも発見例が少ないめずらしいものだそうです。新潟県の北部で取れる白色玉髄で作られていると考えられており、この耳飾は日本の装身具文化のルーツや当時の中国大陸との交流を考える重要な手がかりになるかもしれないというコメントもありました。

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 普及講演会終了後の研究交流集会では、7つの研究グループから研究活動の報告も行われ、下仁田の大地の生い立ちや大地と人々のかかわりを解明するための活発な討論が行なわれました。
 会場には、兜岩層グループによる化石の展示や鉱山研究会による鉱山資料、鉱物標本などの展示も行なわれ、町の人たちに研究成果を紹介しました。

                                                          自然史館 関谷








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# by shimonitageo | 2017-03-13 10:38 | ジオパーク推進 | Comments(0)