8月4日ー5日 「夏の子どもジオパーク探検教室」が開催されました。
このイベントは毎年行っており、子どもたちと、教員志望や自然科学専攻の大学生と大人が下仁田町自然史館を拠点としたひとつの探検チームを作って、下仁田ジオパークを探検するイベントです。
今年は町内外から16人の子どもたちが集まり、総勢で48人が参加しました。
連日天気には恵まれ、よく晴れた真夏日でした。
4日の日は川の探検をして、網をもって、水に棲む生き物の観察をしました。
自然の中にいると童心に帰るのか、始めのうちなるべく濡れまいとしていた大学生や大人も、次第に子供たちと一緒になって川遊びをしている一面も見受けられました。
さて、川に住んでいる生きものですが、
なんと、カジカがこんなにもいました。地元の人によると
「昔はよくいたのが、一時期いなくなってたんだけどまた戻ってきたんだねぇ」
川がきれいになっている証だそうです。
今回の川探検のもう一つのテーマが川が上流から運んでくる砂です。ここの上流には金鉱床があり
いろんな鉱物が砂の中に混じっている可能性があります。
採取した砂を下仁田町自然史館で観察しました。中にはきれいな正八面体をした磁鉄鉱やすこしピンクがかった丸っこいガーネットも見られました。
1日目の夜には、暗闇探検も行い、真っ暗な森にみんなで行ってどんな生き物がいるか観察しました。
今年は幸運なことに、セミがサナギから出てきて、体勢を整えている決定的瞬間を見ることができました。
翌5日は山の探検です。今回の山は浅間山(せんげんやま)ー骨立山(こつたてやま)コースです
登山道入り口の神社にてまずは安全祈願です。
この林道沿いには、大地の力を受けに受けた結果ずれて固まった不思議な石があります。
まさに大地の力を蓄えたパワーストーンです。
道中に、転がっているパワーストーンをみんなで一生懸命探しながら歩きました。
骨立山山頂です。東のほうがずーっと見渡せます。天気も良く高崎まで見渡せました。
川沿いの段丘もよく分かります。
足場は狭く、10人ぐらいでいっぱいになるようなヤセ尾根ですが、この教室でしか味わえないようなスリル満点の山探検になりました。
初日のガイダンスの時には、大人や学生や子どもとの間に距離があったようですが、探検の最後になるとそのようなギクシャクした雰囲気も取れてみんな楽しそうに笑っていました。
自然の中で遊んでるといつの間にか大人も子どもも関係なくなるのかもしれませんね。
今回の自然探検の中で子供たちはもちろんのこと、参加した大人や学生のみなさんにもいい思い出ができたのではないでしょうか?
下仁田ジオパークにはまだまだ魅力があります。来年も楽しい自然探検を計画しますので、皆様ご参加下さい。