ここはどこでしょう??
「ジオサイトかなぁ?」
「宮室の逆転層じゃない??」
いいえ!違います!!
下仁田町自然史館の中です!!
そう、自然史館に新しい展示が登場しました
ジオサイト宮室の逆転層のジオラマです
ジオラマ作成のプロフェッショナル達が測量や型取りを行い、宮室の河原を再現しました
生痕化石もこの通り…!!
本物そっくりですね
これらのジオラマは、下仁田町自然史館の第2展示室に展示されています
☆
ここで、宮室の逆転層の復習をしましょう
遊歩道を歩いて川原に下りるとこのような景色が広がっています
目の前の岩石にしましまの模様が見えますね
このしましまの模様は、遠い昔、長い時間をかけて海底に積み重なった砂や泥です
このようなしましま模様のことを地層といいます
灰色と黒色のしましまの層をよく見ると、灰色の部分は小さい粒が見えますが、黒色の部分は粒が見えません
灰色の岩石は砂が集まってできた砂岩、黒色の岩石は泥が集まってできた泥岩です
このような砂と泥が交互に積み重なった地層のでき方を考えてみましょう
岩石のもとになる土砂が水の中に流れ込みます
すると、砂はすぐに沈んでいきますが、泥は水の中で舞い上がり少しずつ沈んでいきます
こうして、砂と泥が分けられ、層が灰色から黒色に色が変化します
これが何枚も積み重なったものがしましまの模様になります
遊歩道より下流側の地層で1枚の地層を見ると、下から上に向かって岩石が灰色から黒色に変化しています
地層ができた時の向きと同じ向きですね
では、遊歩道の上流側はどうでしょう
しま模様を見てみると、下から上に、黒色から灰色に変化をしていて、下流側とは逆になっています
もともとの地層がひっくり返ってしまっているのです
これが逆転層です
どうして、このように地層の向きが異なってしまっているのでしょうか
川原へ降りてきた遊歩道がある部分には、実は断層があります
こんなふうにぐにゃっと曲っていた地層が
断層によって移動
こうして宮室の逆転層ができています
宮室の逆転層のことを知っていただけたでしょうか
ぜひ、下仁田ジオパークへ足を運び、ジオサイトや展示で、大地の変動を体感して下さい